PARTY Original

#Product Design

The world’s first 3D photo studio

世界初の3D写真館「オモテサンドウシャシンカン」。

クリエイティブラボPARTYとしてはじめての個展である「オモテサンドウシャシンカン」は、七五三、成人式、結婚など、家族の肖像をフィギュアというカタチで思い出として残していく試みです。 表参道EYE OF GYREにて2ヶ月間ポップアップショップを開き、一般のお客様の3D撮影+フィギュア製作を行いました。

BACKGROUND

2012年当時、主にBtoB用途、研究開発などに活用されていた3Dプリンターや3Dスキャナーが、徐々に安価になってきていることと、より一般的に使われる装置になるだろうとの考えから、技術検証を進めていました。検証の結果、これらの技術を使うことで、自分そっくりのフィギュアを制作できるシステム(※1)を構築できたことから、まるでカメラを使う様に、子どもの成長や家族写真を立体造形として記録する写真館をつくれないかと考えました。
※1:特許申請中

IDEA

七五三、入学式、卒業式、成人式、結婚など、人生には節目となる行事が無数にあります。それらの思い出の瞬間をフィギュアという立体造形物として残す新しい体験を提供できるのではないか。またそれは、これまで一般向けに活用されていなかった技術をつかうことで、より簡易に手軽なプラットフォームとして提供できるはずだ。
そんな想いから、家族の肖像をフィギュアとして残す「OMOTE 3D SHASHIN KAN」をPARTYの個展として開催しました。
フィギュアのサイズは3段階で高さを設定でき、サイズが大きいものほどより高い精度でディテールを再現できます。撮影後、約1ヶ月~3ヶ月でフィギュアが完成します。フィギュアの正面からみるとフォトフレームに入った写真のように見える専用のフィギュアケースも同時に販売しました。

WORKFLOW

まず、業務用の3Dスキャナーを使って実際に人体を撮影し技術検証を行いました。立体情報と色情報の2つを保有する3Dスキャンデータを解析した結果、フィギュア制作には、どちらのデータも修正・調整が必要だということがわかりました。そこで、3Dスキャンデータの修正プログラムを組み上げ、クオリティの高いフィギュアを制作できる目処を立てました。
また、撮影・3Dデータ制作だけでなく、3Dプリントを行う会社の選定、ポップアップショップの店舗デザイン・インスタレーション開発、サンプルとなる著名人を含む様々な方のフィギュア制作、店舗スタッフのトレーニングなど、サービス開発に必要なことを並行して進めていきました。
構想から約3か月後に、サービスをローンチすることができ、来店していただいたお客様全員に世界に1つだけしかないオリジナルのフィギュアを届けることができました。
OMOTE 3D SHASHIN KANの工程プロットタイプは、株式会社ライゾマティクスと株式会社エンジンフィルムとの共同開発です。

CREDITS

OMOTE 3D SHASHIN KAN / PARTY

Creative Director+Art Director+Designer

Naoki Ito

Creative Director+Technical Director

Qanta Shimizu

Technical Director

Daisuke Nakamura

Producer

Rumiko Nango

Project Manager

Keita Furusawa

Designers

Miho Ishizuka

Chihiro Konno

3D CG Designer

Keita Ichiba

OMOTE 3D SHASHIN KAN

Technical Directors

Seiichi Saito (Rhizomatiks)

Motoi Ishibashi (Rhizomatiks)

Producers

Hiroshi Jingu (Engine Films)

Hideyuki Chihara (Engine Films)

Photographer

Masanori Ikeda (Yukai)